特集


編む

「編集」というキーワードがビジネスの現場で注目されている。しかし、いわゆる「編集術」の話に終始しているだけでは、新しい価値をつくることはできないのではないか。本特集では、コンテクストをいかにして編むのか、異なる考え方をいかにして編むのか…そうした「編む」という行為の実践者の思考に着目していく。

創造性と効率性の融合にある未来。「つくる」と「着る」の意識を変えるべく、川崎和也はファッションを思索する

ファッション業界で、「サステナブル」や「エシカル」といったキワードが浸透した背景には、大量消費を前提とした産業構造からの脱却を目指すという明確なビジョンからだ。この大きな転換期に、「スペキュラティヴ・ファッションデザイナー」という耳慣れない肩書きで活動する川崎和也。彼の活動の軸にある「編む」と...

編集とは異なる価値観をつなぐもの。影山裕樹が模索し続けるローカルの可能性

編集者・影山裕樹は、ローカルを軸にさまざまなプロジェクトに取り組んでいる。その活動の根底には、東京を中心に動くマスメディアへの失望と、小さなコミュニティを活性化させるローカルメディアへの期待があった。彼の言葉を足掛かりに、これからの編集者に必要とされる能力や役割について考える。

既知のものを未知化して見えるもの。Takram渡邉康太郎が提唱する「コンテクストデザイン」の真髄

デザイン・イノベーション・ファーム Takramの渡邉康太郎は「コンテクストデザイン」を提唱している。それは、作り手と使い手の立場の区別が曖昧になることであり、いつのまにか消費者が表現者になること。これからの世の中に求められているクリエイティビティとは?

キュレーターの仕事は「宝探しと自慢」。ポジティブな未来を描く実験場で「問い」を提示し続ける

日本科学未来館のキュレーター、内田まほろは、自身の仕事を「"宝探し"と"自慢"」と表現する。科学と異分野をクロスさせた展示を企画するうえで軸となっているものとは?これからの時代を見据えながら場所としての存在意義をつくり出している、その思考に迫った。

特集「編む」━━序文:社会に成熟をうながすために(編集家・松永光弘)

「編集」という言葉がビジネスの現場で目にする機会が増えた。ビジネス関連の書籍タイトルによく使われることからも、注目の度合いはうかがえる。本特集「編む」では、いわゆる編集の活用術の話は出てこない。コンテクスト(分脈)をいかにして編んでいくのか、異なる価値をいかにして編んでいくのか、そうした行為の...