特集


伝統を守り新時代を築く、後継ぎたちの果敢な挑戦

新たなアイデアのヒントは、いつだって出会いに隠されている。
独自の価値を発信する後継者たちの、活躍のストーリーを紹介する。

創業440年 京都の料亭「山ばな平八茶屋」がずっと変わらないと言われるのは、常に変わり続けてきたから

変えなければ続かないし、変えすぎても良くない。「この店は昔から変わらない」と喜ばれるのは、時代とともに変えるべき部分を見極めてきたからだ。この審美眼は、数百年続く伝統文化の世界だけでなく、すべてのビジネスパーソンに通じる、普遍的なものである。

輪島塗の新たな光━━家業を継ぎ、エルメスのデザイナーと出会い、新ブランドを立ち上げるまで

輪島塗の後継ぎという運命。一度はそこから逃げようとした。しかしいまは、日本人に漆の魅力をあらためて伝えたいと強く思う。異端児だった父、伝統を担う職人、震災、そしてフランス人の友。さまざまな経験と出会いを通し、若き後継ぎは伝統の真のあり方を探求する。

技術革新の荒波を前に、大阪のとある町工場が選んだ戦い方──最高のTシャツ「EIJI」はこうして生まれた

超一級品のコットンを使用して、日本有数の技術を持つ大阪の職人たちが最高の1枚に仕上げる。クラウドファンディングでも話題になったTシャツブランド「EIJI」を立ち上げたのは、ファストファッションの煽りを受けて苦戦を強いられていた縫製会社の跡継ぎだった。

頑張りが報われる世界をつくりたい──縫製一家の放蕩息子が全国の職人たちをつなぎ、その未来を紡ぐ

「何か手伝おうか?」と提案しても親からは拒否された。ならばと必死になって自分にできることを探し、新会社を立ち上げた。厳密には家業の跡を継いだわけではない。だが、市場全体が縮小する中で新たな糸口を見出した、注目すべき「後継ぎ」の成功事例である。

立派なビジョンも強烈な原体験もない。でも出会いに恵まれ、会社は変われた──平安伸銅工業 三代目・竹内香予子

年々売り上げが落ちていた突っ張り棒メーカーの後を継いで、いったい何ができるか? 「LABRICO」と「DRAW A LINE」、2つの新ブランドを立ち上げた竹内香予子は、社内にはいなかった「革新が得意な人」との出会いが成功のきっかけになったという。

母の味を守る職人と、後を継いだブランディング会社。金沢名物「こんか漬け」を復活させた、やさしい出会い

母の味と生まれ故郷の伝統をどうしても後世に残したい。その思いを叶えるべく後継ぎ候補として金沢に現れたのは、渋谷で働く若いクリエイターだった。一見アンバランスな2人が織りなす、金沢の伝統発酵食こんか漬け「こんかこんか」再生のストーリー。

「もの売り」から「ブランドづくり」へ━━中川政七商店に学ぶ、中小企業の経営術『日本の工芸を元気にする!』

ブランディングで伝統産業を立て直し、自社ブランドの全国展開も実現させた15年間。その記録の中には「地方の中小企業」のあり方や「ビジネスモデル」の作り方、そして「組織」の育て方まで、私たちのビジネスの参考になる要素がたくさん詰まっていた。

中川政七商店:名経営者の後を継いだ千石あや、創業302年目の挑戦

「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに掲げ、GINZA SIXや東京ミッドタウンなど、全国50店舗以上に直営店を展開する中川政七商店に、初めて創業家以外の社長が誕生した。元社長秘書。13代中川政七の側でそのカリスマ的な経営手腕を見てきた新社長は、いま何を守り、何を変えようとしているのか。

伝統を守り、新時代を築き、年上の部下ともうまくやる。新参者にして最強の経営者、「後継ぎ」を大特集

いま、後継ぎたちの活躍が目覚ましい。斬新なアイデアと並外れた行動が会社を成長へと導いている。経営だけではない。先輩の後任や移住先ではじめる新しいビジネスなど、さまざまな場面でヒントになる後継ぎたちのストーリー。BNLは「後継ぎ」の企画をスタートする。

茶陶400年の伝統を継ぎ、フィールドを拡げて新しい形に挑む、朝日焼 十六世 松林豊斎

抹茶盌を400年、煎茶器を150年、襲名して2年。外部デザイナーを迎えて新しい器を生み出し、それを文化として体験できるお店も作った。自らの領域を越えて新たな出会いを求め、変化を生み出したいと考えるビジネスパーソンにとって、松林豊斎の考え方はひとつの指針となる。