再読のすすめ

新連載「再読のすすめ」はじまる

さまざまな分野の著名人が人生で出会った繰り返し読む良書を紹介する、新連載「再読のすすめ」がはじまる。

見聞を広げる、知識を増やす、自己を知る......本を読む理由は様々だが、人は本から何かしらの学びを得ることを楽しみに、読書をするのかもしれない。

かつて、自分が読んできた本を「再読する」ということも、読書の楽しみの一つとしてあるだろう。

例えば、学生時代に分からないなりに読み通した本を、大人になって再読することで新たな発見を得たり、とある一節がずっと心の片隅にあるからこそ、折に触れて再読するということもあるだろう。はたまた、なにかの節目にこの本を再読する、と決めている人もいるかもしれない。そして、これから再読することを予感させられる本もあるだろう。

このように再読したくなる動機は様々だが、本は読む状況や心持ちによって新しい価値を生むということ。それは、取り上げられている題材が古かったとしても、再読される本に書かれている価値の本質が変わらない、むしろ強固なものになっているということなのではないか。

当連載「再読のすすめ」では、研究者から経営者、文化人まで、さまざまな分野の著名人を選者に迎え、心の傍らにある「再読する」良書について紹介する。本の選者にとって、いつ読んでも価値のあるものは、恐らく誰かにとっても価値がある。こうした思いのもと「再読」をテーマに、豊かな読書体験について考えていきたい。