TODAY IN BUSINESS

吉本興業やサンリオが認知拡大に協力。「世界人口デー」は、SDGsについて考えよう

今日、7月11日は世界人口デー。1987年7月11 日に世界人口がおよそ50億人を超えたことから、世界の人口問題に対する意識を高めるために制定された。

人口増加と環境問題に対する危機感の低さ

西暦1世紀頃の世界人口は約2億人だったと言われている。2011年に世界人口は70億人を超え、2100年には111億人を突破するのではないかと推測されている。

このように世界では発展途上国を中心に人口増加を続けている。しかし、食糧や水不足、地球温暖化などの環境問題は改善される事なく悪化する一方だ。この状況を打破し持続可能な世界の実現を目指そうと、2015年9月、17のゴールと169のターゲットを定めたSDGs(Sustainable Development Goals)が国連サミットで採択された。

SDGsでは、貧困問題や飢餓、水不足などの開発途上国に対する開発支援、格差是正や経済成長などの先進国にも関わる問題、また自然環境保護や平和などの地球規模の包括的な問題など、様々な問題に対する取り組みを示している。しかし、2015年から始まったこの取り組みは、日本ではまだ認知度が低い。

朝日新聞社によると、2019年2月中旬、東京・神奈川に住む3000人を対象に、「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」と尋ねたところ、「ある」と答えたのは約19%と、5人に1人にも満たないという。

SDGs認知拡大に向けての取り組み

SDGsの日本での認知度を上げるために、国連は吉本興業とサンリオの2社を起用した。どちらの企業も知名度が高く、国民の幅広い層にアプローチできると考えられたからである。

SDGsが設定している、ゴールの達成期限は2030年。そのためには認知拡大が必要だが、SDGsのように環境、人種問題といった大きな問題ほど、他人事になりやすくなってしまう。

そこでより多くの人が、SDGsがもっと身近な問題であることに気づき、理解を深められるように、お笑い芸人のユーモアや、ハローキティのような有名キャラクターを活用した動画を制作している。人々の目に触れる機会が増えれば、認知拡大が期待できそうだ。

トレンディエンジェル・斎藤×ガンバレルーヤ「砂漠化」編【SDGsについて考えはじめた人々】 (新アイコンバージョン)

SDGsって知ってる?【ハローキティSDGs応援 Vol.1】

昆虫の力を活用した食糧危機回避策

世界人口が増加する中で、避けて通れないのが世界的な食糧危機と飢餓問題である。国連によると、アフリカではなんと4人に1人が栄養不足に陥っている。 その上、畜産・養殖に用いられる飼料の原料の魚粉も枯渇が近づいているため、食糧生産方法も考えていく必要がある。

福岡県にある株式会社ムスカでは、こうした食糧危機を解決するために、昆虫の力の活用を始めた。通常、家畜糞などを堆肥にするには、数ヶ月の期間が必要だった。そこで同社では45年間に渡って、家畜糞を食べて成長し、体液によって肥料を作るイエバエを品種改良。わずか1週間で家畜糞をリサイクルできるようになった。

さらに今後世界的に不足が心配される飼料の原料である魚粉代替物には、イエバエの幼虫の活用が考えられており、畜産・養殖においても期待されている。

この技術は日本のみならず、海外からも実用化に向けて注目されている。

持続可能な世界実現のための小さな一歩を踏み出そう

SDGsによる持続可能な世界実現のために、多くの企業が協力し、歩み出している。企業努力ももちろんだが、一人ひとりの日々の行動の積み重ねも大変重要だ。

人口は今後も増え続け、地球環境も変化する。その中で自分自身がよりよい未来のためにできる小さな一歩は何か、考えてみてはいかがだろうか。

参考サイト:

人口減少より人口爆発、2055年に100億人になると何が起こるか|Newsweek
国連がいま吉本興業・サンリオと組む理由。気になる「環境問題とお笑いの関係」とは?|BUSINESS INSIDER JAPAN
7月11日は、世界人口デー!(World Population Day) "昆虫"の力で食糧危機に終止符を!| PR TIMES