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国立銀行設立の日──1873年に渋沢栄一が日本で最初の銀行を設立

今日、6/11は国立銀行設立の日。1873年に渋沢栄一が日本で最初の銀行、「第一国立銀行」を設立したことを記念して制定された。

日本近代資本主義の父、渋沢栄一

1931年に亡くなるまで、渋沢栄一は日本の経済成長や社会貢献事業に尽くした。

その大きな功績のひとつが、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)の設立。総監役を務め、銀行の模範となる業務開拓、改善に大きく貢献した。現在まで続く企業などを含めると、約500社の設立、運営に関わり、日本近代資本主義の父とも呼ばれている。

また社会貢献にもとても熱心で、現在の福祉事業の礎となる養育院や東京慈恵会、財団法人聖路加国際病院など600もの社会事業に携わっていた。東京商法講習所の経営や日本女子大学校の創設など、実業家の養成にも尽力し、日本の経済成長の基盤を作りあげた。

スマホ決済システムの戦国時代到来

さて、銀行に就職すれば安泰だといわれていた時代は終わり、メガバンクですら生き残りに必死な時代となった。作業は自動化され、大幅な人員カット、店舗の閉店などで利益の確保のために奔走している。

キャッシュレスの波も押し寄せているが、その普及率はいまだに高くはない。マーケティングリサーチ会社マクロミルが実施した普段の支払い方法に関するアンケートでは、現金が96.2%と最も多く、現金決済派が現在も圧倒的大多数を占めていることがわかる。

日本政府は、2020年の東京オリンピック開催に向け、キャッシュレス化の拡大を狙っている。それに合わせ、日本電子決済推進機構(J-Debit)が2019年秋から新たなスマホ決済サービス「Bank Pay」を開始すると発表した。メガバンクや地方銀行など1000以上の銀行が2019年秋から順次対応予定である。

既存サービスの中でも動きは大きい。PayPayは総額100億円還元するキャッシュバックキャンペーンを行うなど、テレビやSNSでも話題になっており、記憶に新しいのではないだろうか。スマホ決済システムを拡大したい各社がいまを逃すまいと、しのぎを削っている。キャッシュレスへの移行は進み始めており、現金使用率が減少していくことは容易に想定できる。

駅と銀行が提携し、新たなサービス開始

一方で、横浜銀行とゆうちょ銀行は東急電鉄と提携し、券売機によるキャッシュアウトサービスをスタート。わざわざ銀行やATM等に寄らなくても駅で現金を引き出せるようになった。

キャッシュレス時代の到来が叫ばれるいま、なぜ東急電鉄はキャッシュアウトサービスを始めたのか。シブヤ経済新聞によると、東急電鉄のキャッシュアウトサービスでは、券売機で返金されることがなく、紙幣切れをしても問題がない1万円札を活用。さらに、ICカードの台頭で利用率が半減していた券売機を使用することで、利便性の向上を図る。このように、いままで有効活用されていなかった紙幣と、駅に必ずある券売機というリソースを最大限活用。普段よく駅を使用するユーザーとのマッチングを狙ったサービスとして、効果が期待されている。

2024年には新紙幣1万円札の顔になる渋沢栄一。彼が残した大きな功績と、日本経済界の展望に期待がかかる。

参考資料・ニュース

東急電鉄による駅の券売機で現金引き出しサービス|日経xTECK
IT企業を介さず、利用者の預金口座を持つ金融機関の強みを生かした決済サービス「Bank Pay」10月よりスタート|IT media Mobile
銀行員が「一生安泰」ではなくなった深刻背景|東洋経済オンライン
日本のキャッシュレス決済の利用率は約88%。現金派が多い年代は?|ZUU online
私たちはなぜ今こそ渋沢栄一の理念に学ぶべきなのか|国学院大學メディア
駅券売機で現金引き出し 東急電鉄などがキャッシュアウト・サービス|シブヤ経済新聞