今日は「郵政記念日」。1871年にそれまでの飛脚制度に代わって、郵便制度が始まったことに因む。本日当せん番号が発表された、くじ付き年賀はがきの抽せんでは、シリアルナンバー入りの特別仕様記念切手が当たる。
日ごろ仕事でお世話になっている人に、たまには手紙を送ってみよう。
4月からスタートしたBNLの新企画「TODAY IN BUSINESS」。2回目となる今回は、日本で郵便制度が始まった日を記念して制定された「郵政記念日」にまつわる最新情報をお届けする。
年賀状を辞退する「終活年賀状」に象徴されるように、手紙をやり取りする機会は年々減っている。一方で、EC市場の拡大により宅配・郵便業界は人手不足が深刻だ。
問題解決の一端として、日本郵便は2019年3月に自動運転での輸送実験を実施。5段階の自動運転レベルのうち、運転手による操作が要らない完全無人の「レベル4」で、新東京郵便局の敷地内1.5kmのコースを最大時速20kmで走行し、実験は成功した。
日本郵便では2018年より荷物輸送実験として、緊急時に運転手が手動で対応する「レベル3」の実験を行ってきたが、完全無人車による荷物の輸送実験は今回が初めて。法整備などが整えば、2025年以降、全国で郵便局から郵便局までの配送に自動運転トラックを導入することを目指している。
2019年は、郵便制度の構築に尽力した「日本近代郵便の父」前島密の没後100周年でもある。前島は、郵政博物館では、前島密没後100年記念「鴻爪痕-HISOKA MAEJIMA-」展を開催中。会名の「鴻爪痕(こうそうこん)」とは、前島密による自伝を指す。
「日本近代郵便の父」として知られる前島密は、生まれて間もなく父を亡くし、12歳で江戸へと旅立ちます。時は幕末、黒船が来航し揺れ動く情勢の中、青年時代は砲術、機関学、英語等、自らが必要だと思う学問を貪欲に学び、明治維新後は新政府のもと近代日本社会の基礎となる数々の業績を残していきます。
争乱の時代において勉学に励み偉業を成し遂げた一人の青年の足跡について、当館収蔵資料やパネル展示等により紹介します。
会期中は、日本に数名しかいない切手デザイナー、玉木明によるトークイベント&サイン会も開催される。
さらに日本郵便では、元号改変に合わせてくじ付き年賀はがきの「ダブルチャンス賞」を用意。本日、抽せん番号が発表された。※
ダブルチャンス賞の景品は、シリアルナンバー入りの特別仕様記念切手シート。当せん本数は1万本、当せんはがきの引換期間は2019年7月22日(月)までとなる。令和元年となる5月に向けて、平成最後の運試し。新時代幕開けのワクワク感がより高まりそうだ。
日々、仕事の現場ではメールやチャットでやり取りすることがほとんどだが、この郵政記念日をきっかけに、たまには手紙で取引先などに感謝の意を伝えてみてはいかがだろう。
日本郵便、郵便局の敷地で「レベル4」の自動運転(日本経済新聞)
前島密没後100年記念「鴻爪痕-HISOKA MAEJIMA-」展(郵政博物館 公式サイト)
お年玉ダブルチャンス賞(日本郵便 公式サイト)
※記事公開時に本文中に載せていました当せん番号に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。正しい当せん番号はこちらにてご確認ください。