出会いを変える手みやげ

手みやげを買いに行こう:シェフ交代で革新し続ける「UN GRAIN(アン グラン)」のミニャルディーズ

手みやげは相手を大切に思う気持ちを伝えるためのものだから、相手がきっと喜んでくれる一品を探したい。これから、BNLが選んだ手みやげを紹介していく。初回は表参道で見つけた、ひとつまみサイズのスイーツだ。

出会いは、いつも少し緊張する。だからアイスブレイクを大事にしたい。そこでグッと相手の心を掴めたら、早く打ち解けられるし、信頼し合える付き合い方ができるから。

今回訪ねるのは大阪にある会社。さて、どんな手みやげを持っていこうか。

先方のコーポレートサイトをのぞいてみる。フリーアドレスで開放感のあるオフィス、カジュアルにジャケットを着こなす社員。男女の比率は半々ぐらいで、年齢層は30代が多いみたい。

担当者のパーソナルな情報は、SNSをチェック。Eightの自己紹介(キャリアサマリ)にもプライベートなことがいろいろと書いてあって、けっこう役に立つ。

あ、投稿の中に、PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ)のケーキの写真を発見! 他にもスイーツの写真がちらほら。どうやら、フランスのお菓子が好みらしい。

チームメンバーとの写真も多いから、きっと仲が良いのだろう。せっかくだからチームの人たちみんなで食べられるものがいい。一人一個ずつ分けるものより、いろいろつまめて楽しいもの。

決めた、UN GRAIN(アン グラン)にしよう。

表参道駅から徒歩15分。少し歩くが、わざわざ歩いて買いに行く手間も、相手への思いとなって手みやげに込められる。お店の目印はいろいろな色のケーキが並んだ看板。入り口には緑が生い茂っていて、ちょっと不思議な空間だ。

2015年、表参道にオープンしたUN GRAINは、ミニャルディーズの専門店。ミニャルディーズはフランチのコース料理の最後に食べる、ひとつまみサイズの小さなお菓子のこと。本来はフルコースを頼まないとなかなか食べられないものを、食後でなくても楽しむことができる。ミニャルディーズをつくるお店は他にもあるが、その専門店となるとちょっと珍しい。

ミニャルディーズとは

フランス語で「上品さ、可憐さ」という意味もあるミニャルディーズは、ひとつまみサイズのお菓子のこと。 人数や相手の好みに合わせて選ぶ楽しさがあり、そして大切な方へ気持ちのこもった上質なお手土産に選んで頂けるように、アン グランはおもてなしの心をミニャルディーズで表現しています。

UN GRAIN HPより

小さいけれど、見た目はまるでジュエリーのように繊細で華やかだから、箱を開けたときの感動にも期待できるし、上品なケーキをパクッとひとつまみで食べられる手軽さもうれしいはず。

焼き菓子やコンフィズリー(砂糖菓子)も種類が豊富だ。チームのメンバーにも楽しんでもらえるように、数種類選んで箱に詰めてもらった。色と味のバランスを考えながら選ぶのがとても楽しい。

UN GRAINは今年の4月1日にシェフが交代した。伝統的な本格フランス菓子の名店AU BON VIEUX TEMPS(オーボン・ビュータン)でフランス菓子の基礎を学び、PIERRE HERMÉ PARISで自由なクリエイションを身につけた期待のシェフ。

先方が特に好きなお店で修行を積んでいる。渡すときに、ひとこと添えればより興味を持ってくれるかもしれない。

「PIERRE HERMÉ PARISで修行を積んだパティシエがシェフをつとめる、UN GRAINというお店の焼き菓子です。きっとお好きだと思いまして」

遠方を訪ねるので、ミニャルディーズは生菓子よりも半生菓子を選んだ。焼き菓子はサブレやフロランタンなどに加え、塩気の効いたナッツなども揃っている。

ミニャルディーズは、男性ならパクッと一口でも食べられるぐらいコンパクト。

4月は新しい出会いが多い。その一つひとつを素敵な手みやげで、イノベーションのきっかけになるような時間にしよう。