ひとこと英会話

「Good luck」でいいの? 相手や状況によって変えたい「頑張ってね」のフレーズ

英語で「頑張ってね」はなんて言う? 相手や状況に合わせて自然なフレーズで声をかけることができたら、相手との距離はもっと縮まるかもしれない。

ビジネスで私たちがよく使う言葉は、英語でどんな風に言うのだろう。BNLの新企画「ひとこと英会話」では、ネイティブが使う簡単なフレーズを紹介する。

解説は、翻訳者であり『「とりあえず」は英語でなんと言う?』(大和書房)『「カジュアル系」英語のトリセツ』(アルク)など、自身の著書や、ブログ「英語 with Luke」で人気を博す、イギリス人のルーク・タニクリフ。

初回は「頑張ってね」のフレーズを、相手や状況に合わせて見ていこう。

ルーク・タニクリフのプロフィール
1982年イギリス生まれ。イギリス人の父とアメリカ人の母を持つ。13歳までイギリスで暮らし、その後アメリカのノースカロライナ州の高校に転校、イギリス英語とアメリカ英語の違いを経験。米ウェズリアン大学を卒業後、雑誌編集者/記者の仕事を経て、2005年、JETプログラムで来日。新潟の中学校で2年間英語教師をつとめ、その間に日本語を学ぶ。2008年に再来日。英会話講師とビジネス翻訳の仕事をしつつ、東京大学大学院にて翻訳論を学ぶ。2010年に開設したブログ「英語 with Luke」は、初心者から上級者までレベルを問わず楽しめる記事で人気を博し、月間150万PVを記録する人気サイトとなった。

「Good luck」は「幸運になるように」

日本人の友達に「『頑張ってね』は英語でなんて言う?」と聞いたら、ほぼ全ての人が 「Good luck!」と答えました。ネイティブの私もよく使います。

ただしこのフレーズは「全力を尽くす」というよりも「幸運になるように」というニュアンスが強く、相手の実力とはあまり関係がありません。

例えばレポートを書くときや、Excelにデータを入力するときのように、自分のスキルだけを必要とする場合は「Good luck」はあまり使いません。「Good luck」を使うのは、スポーツの試合や、なにかの試験、重要なミーティングなど、自分の実力だけではなく他にも要因があるとき。また、他の単語と一緒に使うときは「at」「with」をつけることが多いです。

職場での「Try your best」は注意が必要

英語は日本語ほど細かく上下関係を気にしませんが、「Try your best」や「Try your hardest」を職場で使うときは、関係性を考えた方がよいでしょう。意味は「頑張る」に近いのですが、親や先生が子供に使うことが多いフレーズです。

「Try your best」や「Try your hardest」を社員に対して使うと、言われた相手は「普段自分は頑張っていないようにと思われているのだろうか」と感じる可能性があるので、職場では「Keep up the good work」の方が無難。相手がいつも頑張っているというニュアンスを含むからです。

ただし「Keep up the good work」は通常、後輩や部下に対して使います。同僚や同じチームに入っている人に対しては 「We can do this」「Let's do this」 が良いでしょう。気合いを入れて一緒に良い仕事をしたいという気持ちも伝わるからです。

「You can do it」や「I believe in you」というフレーズもよく耳にします。自信がない相手に「あなたならできるよ」「私はあなたを信じているよ」という共感を示しています。

また、同僚が諦めそうになっているときは「Don't give up」も良いです。

不運を祈れば幸運になる? 「Break a leg」

「Break a leg」というフレーズも紹介しましょう。演劇界で俳優に対して使うフレーズですが、仕事で相手がプレゼンテーションをするときなどにも使えます。

直訳すると「足を折って」になってしまいますが、幸運を祈ることは「神を試す」「神の意に背く」ことになり、いままでの幸運が終わってしまうという迷信を信じた人がいたのかもしれません。だから逆に不運を祈れば幸運になる、と考えられているようです。少し気持ち悪いと感じるかもしれませんが、演劇界だけではなく、日常生活でもよく耳にします。

最後は「明日は頑張ってね」という意味のフレーズ。日本では、帰りの挨拶で使われることが多いですね。この場合は「Have a great day at work tomorrow」が良いでしょう。文字通り「明日の仕事でいい一日を」という意味です。

では皆様も、Have a great day at work tomorrow!