BUSINESS INSIGHTS

法人価格。請求書払い。登録無料でいつもの購買体験を職場にも。Amazonビジネス・事業本部長が語るビジョン

労働時間の削減につながり、働き方が変わった。1社でも多く、そうした価値を提供することが、Amazonビジネスの使命だという。

いまや本に限らず、ファッションから家電まで、数億種類の商品を販売するオンラインストア「Amazon」を知らない者はいないだろう。

しかしAmazonが、2017年9月から、ビジネス購買に特化した「Amazonビジネス」を日本でスタートしていることは、まだまだ知られていないかもしれない。法人・個人事業主向けのAmazonはいかに始まり、何を目指すのか。事業本部長の石橋憲人に訊いた。

──Amazonビジネスは、これまでの個人向けサイトのAmazonと何が違うのでしょうか。

Amazonビジネスは法人と個人事業主を対象にした購買専用サイトです。特長は大きく3つあります。

1つは支払い方法。日本の商習慣で一般的になっている請求書払いが可能で月末締め、翌月末払いという支払い方法に対応しています。

2つ目は法人価格での購買が可能になること。ビジネス向けの特別価格や数量割引が多くの商品に適用されています。

そして3つ目が、複数のユーザーでひとつの法人アカウントを利用できることです。また、購買の承認ルールも法人アカウントごとに設定できます。例えば、1万円未満のものは自由に買ってもいいけれど、1万円以上の購買については会社側の承認が必要になるといった具合です。

──仕事に必要なものを個人として購入してあとから会社に請求する、すなわち「立て替える」という行為が必要なくなるのは、たしかに便利ですね。

まさにその点がお客様に「いちばん便利になった」と言われるところです。個人が立て替えるときのプロセスを考えると、スタッフが業務時間中に近くのコンビニや百貨店などに行き、必要なものを探して、自分でお金を払って、領収書をもらって、溜まった領収書を紙に貼って、その内容を所定のフォーマットに記入をして申請する、という作業が必要だったわけです。

しかしAmazonビジネスを利用すれば、企業に所属する誰が買っても請求書は直接、所属企業に届きますので、個人がその都度立て替えることも、精算を行う経理の手間も発生しません。また企業側は、誰が、いつ、何を買ったかという情報を把握できます。この利便性が、世界8か国でご利用いただいている一番の理由になります。

利用するための登録料は無料。送料に関しても個人向けサイトのAmazonと同じく、2000円以上の購買であれば無料になる。中小規模の企業や個人事業主にも、ぜひお薦めしたいという。

──実際にAmazonビジネスを利用する企業からは、どんな声をいただくことがありますか?

例えば、全国で高齢者向けの介護事業を行っているヒューマンライフケア様は、介護施設で七夕などのイベントを定期的に実施されているのですが、地方の施設の場合はその買い物のために車で20〜30分かけてホームセンターまで出かけることも多かったそうです。そして、それに伴う経費精算のための手間と時間も発生します。年間で換算すると、買い物の移動時間に約6,000時間、その後の精算に必要な事務処理に約3,000時間も取られていたとのことです。Amazonビジネスの利用を開始したことで、そうした労働時間の削減につながり、現場のスタッフの皆様の負担が軽減されたと聞いています。

──日本では2017年9月から始まったAmazonビジネスですが、米国では2015年からスタートしています。そもそもこのサービスは、どのような背景から生まれているのでしょうか?

Amazonはもともと、オンラインストアとして書籍の販売から始まった会社です。現在も、世界共通の企業理念である「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」「地球上で最も豊富な品揃え」の実現を目指して、商品数の拡大やサービス・機能の改善に取り組んでいます。そんななかAmazonビジネスは、「法人でも購入したい」というお客様からのニーズの高まりを背景に、2015年4月からアメリカでスタートしました。その後、16年にドイツ、17年にはイギリス、日本、インド、そして今年からフランス、イタリア、スペインでも展開を始め、現在8か国でご利用いただけます。

──海外と日本では、使われ方に違いはありますか?

大きな違いのひとつは支払い方法です。月末締め・翌月末払いの支払いスキームが商習慣となっている国は、実は日本くらいなのです。従って、この支払い方法に対応することが、日本で展開するうえで必須条件となりました。

実際にサービスがスタートして感じているのは、特に日本では介護施設と保育施設でのご利用が多いことです。そうしたところでは、オムツや掃除用品、絵本に加え、先ほどお話したようなイベントに必要なグッズまで、事務用品に限らず本当にさまざまなものをご購入いただいています。日常的に多様な商品を購買する必要のある法人にとって、Amazonビジネスは使い勝手がいいと思います。なかにはこの1年間で、1万種類以上の商品を購買されている企業もあります。

もうひとつ、これは日本に限らず世界的に共通する特長ですが、大学からの需要が非常に大きいことが挙げられます。日本ではすでに、大阪大学や東北大学をはじめとする多くの大学でご利用いただいています。特に、研究に必要な機器や専門的な洋書をご注文いただいていますね。

──最後に、Amazonビジネスの今後の展望を教えてください。

やはりこの仕事をしていてうれしかったのは、ヒューマンライフケア様のケースのように、Amazonビジネスの利用を開始したことで労働時間の削減につながり、働き方が改善したといった話を伺えたときです。そのように思っていただけるようなお客様を増やしていくことが、Amazonビジネスの使命だと思っております。

2018年10月には、Amazonビジネスの有料会員サービス「Businessプライム」が世界で同時にスタートました。個人向けの有料会員プログラム「Amazonプライム」と同じく、所定の年会費を支払うとさまざまな特典が利用できるというものです。

「Businessプライム」の特典の中には、対象商品の当日お急ぎ便やお届け日時指定便が無料で利用できることに加えて、より高度な購買分析ができる機能のご利用も含まれています。法人・個人事業主のお客様のニーズに合わせて、「Businessプライム」の充実を図っていく予定ですので、ぜひご期待ください。

Amazonビジネス