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40歳になった時、誰に連絡できるか? Eightで人脈を築いて差をつけよう

Eight Tips × BNL Booksのコラボ企画。環境や立場、仕事の内容が変化するこの時期に、自身のキャリアを見つめ直してみよう。

この春、NewsPicksの佐々木紀彦が編集長を退任し、新たなチャレンジを始めた。退任報告の記事のなかで、彼は次のように語っている。

「私がCCOとして是が非でも実現したいのは、日本に『コンテンツ黄金時代』『クリエーター黄金時代』をもたらすことです」

プラットフォーム市場が成熟したいま、ハイクオリティコンテンツへの需要が高まっている。こうした状況下で、クリエーターが育つ土壌を創ることに挑戦するという。

時代を創る、という文脈だけを見ると、やや突拍子もない印象を受けるかもしれない。そこで今回は、彼の考えに触れるきっかけとして、次世代に向けた共著『ポスト平成のキャリア戦略』を紹介してみたい。

3つ以上の専門性が求められる時代に

筆者は、最初にこの本の目次を見た時、よくある「今どきの若者はなっていない」という話だろうと、つい思ってしまった。「学歴はあてにならない」「学生の世界観が狭くなっている」などの見出しが目に入ったからだ。しかし、読み終える頃には、自身も「今どきの若者」であることを思い知ると同時に、キャリアについて改めて考えさせられていた。

『ポスト平成のキャリア戦略』では、時代をひもときながら、いまの若手には今後どのようなスキルが求められるか、という問いをテーマに対談形式で論じられている。

対談相手の塩野誠は、今後のキャリア戦略を語るのに最適な人物であると、佐々木は言う。ゴールドマン・サックス、起業、ベイン&カンパニー、ライブドア等を経て、現在は「一人のプロフェッショナルな日本人として世界を飛び回っているから」である。こうしたキャリアは、「個」としてのスキルが問われる今日、ひとつのモデルケースになるだろう。

平成の次の「ポスト平成」時代において、「個として働けるか」がもっとも大きなテーマである、と佐々木は主張する。ツールが充実し個人にできることの範囲が広がっているなかで、与えられた役割をこなすより、役割を横断して自律的に動ける人が必要とされているからである。具体的には、「3つ以上の専門性を組み合わせることで、新しい付加価値を出せる人材」が求められているという。

また、AIの一般化により継続困難な事業も出てくる状況下では、「新しい事業を創れる人」が必要であると、塩野は述べている。企業と事業のフェーズを「立ち上げ期」「オペレーション確立期」「まったり期」「崩壊期」の4つに分類したうえで、いまは事業の停滞や再生を経て落ち着いた「まったり期」だと説明する。このフェーズで重要なのは、既存の事業が崩壊を迎える前に、新しい事業を創ることであるという。

40歳になった時、誰に電話できるか?

本の後半では、上の議論を踏まえ、20代から40代、それぞれの年代で必要なスキルについて論じられている。なかでも第6章「40代からは教養と人脈の勝負になる」に書かれている内容は、40代に限らず、早くから意識しておくとそれだけアドバンテージになるため、一部紹介したい。

いまは、「組織の外に出た時、自分は何ができるか?」「仕事で頼れる人がいるか?」が問われる時代だ。これは、フリーランスや、転職を考えている人だけではなく、同じ会社に長く勤めたい人にも当てはまる。例えば、事業改革を主導する機会が巡ってきた時、その道のプロをどれだけ呼べるかが、ひとつの鍵になるだろう。特に組織運営を任される可能性の高い40代以降にとっては、最も重要なスキルであると、塩野は述べている。

まず自分の持っているスキルが、会社固有のスキルなのか、会社を超えて社会に通用する汎用的スキルなのかをあらためて問うべきです。40歳になったときに、一番重要な財産は、やっぱり人脈なんです。年齢を重ねるほど「誰に電話できるか。誰にメールできるか」が勝負になります。 40代以降は、ノウハウだけではなくノウフー、つまり「誰を知っているか」が重要になります。信頼のおけるキーパーソンが周囲にいて、いざというときには情報やスキルを借りる、いわば「借り物競争」の時代です。他社の力を借りないと組織運営はできません。

──『ポスト平成のキャリア戦略』塩野誠, 佐々木紀彦(幻冬舎)

「仕事で」頼れる人との縁をEightでつなごう

では、どうしたら40歳までに、40代の人であれば50歳までに、そうした人脈を築けるのだろうか。

社交の場に顔を出して、出会いの機会を広げることは重要だ。ただ、それ以上に、これから出会う人とのご縁を切らさないことが、人脈を築く近道ではないだろうか。定期的に訪問することや、年賀状を書くことなど、手段はさまざまだが、Eightもそのなかのひとつである。

いま若手と呼ばれる人が持つ圧倒的なアドバンテージは、キャリアのスタート地点から、人脈を築けるSNS環境があることだ。新社会人になった時点で使っている人なら、40歳になるまでの十数年分の出会いが、人脈になり得る。これは、「個」のスキルが問われる今日、大きな強みになるだろう。