事業拡大やブランド創出に成功した企業には、当初どのようなビジネスの出会いがあったのか。創業のストーリーを紐解く、新セクションが始まる。
Eightを運営するSansan株式会社は、昨年公開したコーポレート動画に、「出会う、が、世界を変えていく」というコピーを入れている。
この動画を見せて会社について説明する時には、例えば次のように語っている。
人と人の出会いというのはとても素晴らしいものです。Sansanは、その出会いの力で世の中をより良くしていこうとする会社です。ビジネスの出会いのシーンで交換される名刺を、SansanやEightに取り込むことで、一期一会の出会いをその場限りにせず、未来へとつなげていき、偶然の出会いが生み出すイノベーションを後押ししている。
ただし、「出会う、が、世界を変えていく」と言うのであれば、当然のことながら、これまで「出会う、が、世界を変えてきた」とも言えるはずである。むしろそれが言えなければ全くこのメッセージに説得力がなくなってしまう。そこでBNLでは、新セクション「BNL History」を立ち上げ、これまで歴史を動かしてきた出会いについて研究してみたい。
いま日本には、100年以上続く老舗企業や、世界中にビジネスを展開するグローバル企業が何社もあるが、どこも決して最初からずっと順風満帆でやってこれたわけではないはずだ。必ずどこかで大きな障壁を乗り越えた瞬間がある。もしその時、偶然の出会いを契機に生まれたイノベーションがあれば、やはり「出会う、が、世界を変えてきた」と言えるだろう。
人と人の出会いをテーマに歴史を紐解き、さまざまな企業のストーリーを探究することで、ビジネスにおける出会いの可能性について、再発見してみたい。