BNL Arts

ようこそ、BNL Artsへ

「Arts」をテーマにした新セクションが始まる。BNL編集長がその思いを綴る。

一昨日発表した「BNL Books」に続いて、新セクション第2弾として「BNL Arts」をスタートする。

BNL Booksで最初に紹介した本、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』がよく売れていたり、博報堂が「アートシンキング」という概念を提示していたり──。いま「アート」は日本のビジネスシーンにおいても、少しずつ話題が広がり始めている。そこでBNLでは、新セクション「BNL Arts」を立ち上げ、そのムーブメントの最前線を追う。

初回のインタビューに登場する3331 Arts Chiyodaの中村政人は、施設の名前を「Arts」と複数形にしているのは、「すべてアートになりうる」という思いがあるからだという。3331 Arts Chiyoda自体、彼はひとつのアートプロジェクトとして捉えている。

中村のように、ビジネスにおいても自分の仕事を"アート"として捉えることができれば、組織の論理や理性に流されることなく、個人の直感や感性も組み入れられるのではないか。そこから転じて、個人のビジョンやアイデアはよりオープンになり、有意義な出会いにもつながるのではないか。名刺でつながる、ビジネスのためのSNS「Eight」が運営する、ビジネスネットワークを究めるメディアとして、このセクションを立ち上げる狙いは、まさにそういったところにある。

ちなみに、ビジネス界の伝説的なアーティストといえば、スティーブ・ジョブズを連想する人は多いのではないだろうか。アメリカの雑誌でも、そうしたテーマの記事はよく見かける。例えばThe New Yorker誌では、"Was Steve Jobs an Artist?"という記事が2015年に掲載されている。昨年11月にはVanity Fair誌で、ジョブズの伝記を著したウォルター・アイザックソンが寄稿をしていて、ジョブズとレオナルド・ダ・ビンチとの共通点を論じている。

"The Next Steve Jobs"と謳って期待のホープを紹介するビジネス誌の特集は、さすがにもうほとんど見かけなくなった。でもみんな心の中では、そんな人が彗星のごとく現れることを密かに期待しているのではないか。あるいは、自分もそんな偉大な人物に少しでも近づけたらと思っているはずだ。だから、リベラルアーツが大事だと言ってみたり、マインドフルネスに興味をもってみたりするのではないだろうか。

3331に倣って、BNL Artsも複数形にしている。取り上げる話題は"美術"の領域に限定せず、幅広く扱うつもりだ。ただし、ほかのセクションと異なるのは、ここでのコンテンツは「美意識」を鍛えることを主な目的としていることだ。そこから新たな出会いにつながり、面白い仕事が生まれ、次世代のスティーブ・ジョブズがいつか現れることを密かに期待して。